撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

愛しいものたち

 久しぶりに仕事での外出が午後のほんのちょっとだった。家でも
やることはいっぱいあるのだけれど、今日は久しぶりに家のことを
したい気分。午前中にめったにしない玄関周りのお掃除。昨夜子供の
靴にしみじみしながら一方ではう〜ん・・要清掃・・なんて思ってた
わたし。人間の脳って面白いなあ・・って思う。


 勝手口の奥にある庭のスペースにツワブキがいっぱい生えていた。
この季節になると毎年自生してくれる(笑)。気が向いたので花鋏を
もってきて収穫。今夜のおかずにしてしまいました。こういうのって
何だかすごくうれしい。


 その奥にはもうすぐ蕾をつけるであろう紫陽花が葉をこんもりと茂ら
せている。そしてその奥には・・・今年もまた、遠い昔に母が植えた
薔薇の木が花を咲かせていた。去年、あまりに光を求めてひょろひょろ
と伸びていたので、思い切って丈をつめてみたら、横に枝を増やし、
花の数まで増やしていた。


 親不孝な娘は、全然信心深くもなく、自分勝手に自分の思い出したい
ときにだけ親のことを思い出し、それ以外はひとりで生きてきたような
顔をしていると言うのに・・母の薔薇は変わらずに今年も咲いてくれて
いる。


 愛しいものたちよ・・・
 そばに寄り添うもの
 遠く離れ手に取れぬもの
 どちらも・・
 ずっとわたしの心にいてください
 ずっと愛しています