撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

新しい一歩(ちりとてちん)

 清美があの石を砕いて自分のお箸をつくっている。


 喜代美が常打ち小屋をつくることへ向かうことを決心する。


 新しい一歩にはいつも決心がいる。古い自分と決別すること、これ
からの自分に責任を持つ覚悟をすること。何かを手に入れるときには
何かを捨てる覚悟も必要だ。


 しかしながら・・自分の手の中に何も残らないように見えても
自分が過ごしてきた時は決してなくなることはない。そして・・
自分が身の内に蓄えてきたものが、ひとと築き上げてきたものが
きっと新しい一歩を後押ししてくれる。


 いろいろなかたちではあっても、自分を気にかけて応援してくれる
ひとがいるということは、どんなに幸せなことなんだろう!


 それにしても・・鞍馬会長の本当の気持ちはどこに?
「おもろいなあ」と言った言葉も、「やってみい」と言った語調も
決して冷淡なものは感じなかったのだけれど・・。まあ、面白がって
ツンデレというよりは、この人の立場もあいまって、決してひとを
甘やかさないひとなんだろうな・・などとも思います。


 こういうひとにちょっかいかけて、振り回して、時にはちょっぴり
寂しがらせたりしてみたいもんだ・・なぁんて考えてみてしまうのは
私が意地悪なオンナだからでしょうか?それとも、春に向けてだんだん
気力が充実してきている証拠かな?っていったいどんな気力やねん!