撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

これからもよろしく(ちりとてちん)

 草若師匠の枕元に糸子さんがいる。これまたどこから繋がった
ご縁なのだろう・・と微笑んでしまう。


 糸子さんが若狭のことをこれからもよろしく・・と草若師匠に
微笑む。そう長い時間が、自由に出来る時間などそうそうないこと
など感じてはいるけれど・・。


 糸子さんを受けて、小次郎さんが草若師匠の枕元にいる。これまた
不思議なとりあわせ。それでも二人とも幸せそうな顔をしているのが
嬉しい。何とはなしに話し始めた小次郎さんの話に草若師匠が応えて
くれる。おそらく一番聞きたかった形で・・・。


 言葉は・・ひとの想いをのせるものなのだとつくづく思う。正確さ
も理論もそれは必要な時には必要だ。しかしながら、言葉が一番
したい仕事はひとを幸せにすることではないかと思う。


 愛されたり・・
 赦されたり・・
 満たされたり・・・


 静かな病室のひとときに、かくありたいと思えるほどの美しい会話
を見たような気がした。


 あとツボは喜代美の話を聞いて号泣している草々にいさん。「ひとの
思い出で・・」と言われてましたが、この純粋なところがあるから草々
さんやっぱし好きです。・・でも号泣ほどはしてないけど、毎日かなり
ひとの思い出やら出来事やらで泣いてます・・はい。