撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

男こそ修行や!(ちりとてちん)

 喜代美の草々への気持ちがみんなにバレバレなのが笑える。
喜代美本人も、もはやいちいち驚かないのもおかしいな。
咲ちゃんの「甘いな!」が久々に出たよね。彼女の言うこと
時に痛いほど真実をついているような気もするけれど、彼女
のいうとおりの反応を示すとは限らないよねえ(笑)。


 草々、背中向けたまんま話すな!・・とはいえ、それもまた
仕方ないのかなあ・・。草々の背中にしっぽがついてたら分かり
やすいのにねえ・・。ほんとの気持ちの時はピンと立ってて、
苦しいたてまえのときはだらりとさがってたり・・。好きの
気持ちが大きなしっぽでゆさゆさ揺れてたらどんなに嬉しい
だろう!壁をへだてた隣のへやで座布団を引き寄せ・・そして
思わず撫でている彼・・。その手が直接、本当に触れたい人に
触れられたらどんなに暖かいことだろう・・・。


 「おもろいことはおもろいけど・・・わらえん」
草若師匠のこの言葉は胸に突き刺さった。今はそれでしのげる
かもしれない。しかし、それを乗り越えた時に笑顔になれるか
誰かを傷つけはしないか・・。今はもちろん大切だけれど、未来の
私が過去の私を好きでいられるだろうか・・?それもまた大切。
 どうしようもないほどきちんと悩んだだろうか?たとえ同じ
道を選んだとしても・・・。


 ・・・涙はオンナの武器と言いますが・・・嘘泣きをホントに
武器にしている人はべつにして、どうしても泣きたいから泣いて
るだけで、別に武器になんかするつもりはない!と思ってたの
ですが、喜代美ちゃん・・その顔で見上げられたら小草若ちゃん
そう返事するしかないよ・・。っていうか・・、小草若も一瞬
考えた。そして、覚悟したうえであの優しい言葉を喜代美に掛けて
くれたように見えました。あの場所で、いかにも言わなきゃいけない
ような言葉(何があったかとかよく考えろとか)そんなものは
なんの役にも立たず、今この時はあの言葉しかない・・とわかって
いる人間なんだろうな。まるで、泣きじゃくる子供をまずはしっかり
抱きしめる親のような・・・。


 それにしても・・もうたまらず飛び出したオンナの行動は理性
なんか吹き飛ぶほど唐突でスピーディーです(笑)。オトコが
一瞬ためらっているうちにどこにどう転がるかわかんないよお!
取り返しのつかないことになっても知らないからねえ(笑)
 でも・・それでも失敗も取り返せるように・・繋がるべきご縁は
いつかどこかで繋がるのでしょう。問題は過ちを改めることが出来る
かどうか、あきらめずに信じる道を進めるかどうか!


 などと考えて勝手に想像すると・・小草若ちゃんが愛おしくなって
しまうのよね。そこまでどこかで感じていながらそれも覚悟の上で、
泣いている喜代美を受け容れる言葉を贈ってくれる彼は、とても
とても大人に見えてしまうのです。あとになって気付くかもね。
あんなに喜代美ちゃん、喜代美ちゃんって言ってくれてた小草若の
ほうが、兄弟子そのものであり、草若師匠が父のような存在である
ように、兄のような存在・・ほんとに受け容れてくれる家族のような
存在だったのかもしれないなあ・・。そしてまた、小草若にとっても
父との関係を取り戻せたこと、人として成長できること・・そんな
ことに深く関わってくれる妹のように大切な存在だったのかもしれない。


 ・・ってちょっと都合良すぎの解釈かなあ・・(笑)