撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

恋がはじまるとき(ちりとてちん)

 草々の過去の話を聞く。落語ができなくなっているわけも。


 お母ちゃんから「となりのくま」呼ばわりされて、大きな声で
反論する喜代美。いままで自分の情けなさでいっぱいで周りの
ことなんか見えてもいなかった喜代美が、だれかのために大きな
声を上げる・・。それだけでももう変わってきているのかも
しれない。


 切なくって、何故だか腹がたって、自分が小さく思えて、不安
をいっぱい抱えて・・。恋が始まったって急に幸せになれるわけじゃ
ないかもしれない。それでも、すぐそばにいる、この目の前の
ひとが愛おしく見えてくるのはどうしてなんだろう。自分のこと
のように意地になってしゃべってしまうのはどうしてなんだろう。


 自分にとって、お互いにとって、かけがえのない存在になるかも
しれないひとと、ひとつひとつ確かめ合うように近づいていくこの
何とも言えない時期。うう・・ちょっと羨ましいかも(笑)。