撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ピリオドが打てない(さくら)

 さくらのグランマに理事長がプロポーズする。ハワイまで
飛んでのこと・・!いままでの自分を振り返り、このままでは
終止符が打てない・・という気になり、居ても立ってもいられ
なくなりハワイまで行ってしまった・・と。


男は過去に生き、女は未来に生きる・・・ってホントかな?


 若気の至りではなくこの年になってこんなバカをやれたのが
嬉しい気もする・・とさくらと桂木と酒を飲みながら話す理事長。
気持ちに整理をつけたというふたりに「大人だねえ・・」という
理事長がほんとうに心からそう言っているようで可愛かった。
 そして、失恋は痛かった・・というひとこと。この言葉は、
若くても、年をとっても、本当に心に沁みる言葉だ。形ばかりの
恋でなく、本当の心を傾けて、自分のすべてで向き合って・・・
そんな恋をしたことのあるひとには分かる、ひとつの真実だと
思う。ごまかさない本当の心だと思う・・・。


 「理事長の戦後は終わってないのかもしれない」桂木がそう
つぶやく。ただでさえ痛い失恋・・その上に戦争が絡んでいる。
いつの時代でも時代のせいにはしたくない。しかしながら、戦争は
そんな次元ではなく、無理矢理ひとを引き裂く残酷なもの・・
だからこそ繰り返したくはない・・繰り返してはいけないと思う。
 ・・何度もそう確認するように書き記しておきたいと思う。


 ピリオドは、終わらせるためだけに打つのではない。終止符を
打ち、区切りをつけるからこそ始められる新しい文章がある。
未来を開くための終わり・・そんなものがあるのだと思う。
 物語が続いていくように、生きていくことは繋がっていく。


 途中で途切れた恋愛はあとひいちゃうんだよ・・という桂木。


 続かせたい恋愛なら、中途半端のまま取っておかないで、きちんと
終止符を打って途切れないように書き続けてほしいものです。
 でもって、まさかそんなものはないとは思うけれど、新しい恋愛を
大切に思うのなら、昔の古い恋には終止符を打つだけでなく、潔く捨てて
欲しいものですね。・・・やっぱり女の方がさっぱりしてる?(笑)