撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

月のように

 少しだけ涼しくなってきた夜風に吹かれて、空を見上げると零れる
ほどの明るさを湛える満月。漆黒の夜空にぽっかりと浮かぶ満月。


 ひとと想いを交わすのは月を見るようだ。いつもそれは空に浮かんで
いる。気づくことなくとも昼間にも浮かんでいる。しかしながら
それに気づくことは、輝くことは、さまざまな巡り合わせが揃っての
こと・・。


 空を見上げ月を愛でる・・。満月に心満ちる気持ちを重ね愛でる。
そして・・・月の輝く不思議を想い、その輝きを浴びることの出来た
ことに感謝する・・。


 輝かぬ月まで愛しいとそんな深い想いを持つことが出来れば・・
それもまた、幸せな出逢いに違いないと思う・・・。