撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

なまえをつけるのは

さくら・・といえばさくらを
薔薇・・といえば薔薇を思い出す


梅・・といえば梅の香りを
フリージア・・といえばフリージアの香りを思い出す


ひとはどうして花になまえをつけたのだろう


花が一番似合う花の色を見つけたのが自然の奇跡ならば
人が一番似合う花のなまえをつけたのは愛情にちがいない


なまえは存在を縛るためのものではなく
その存在の幸福を繰り返し思い出すためのものにちがいない