撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

そこだけ見れば(どんど晴れ)

 つばさくんが病院へ運び込まれる。命に別状はない状態に
なって一安心だったが、どうなることか大変な状況だった。
アレルギーって、たった一個のお饅頭でこんなことを引き起こし
たりする怖ろしさと隣り合わせなんだ。


 病院に駆けつけたつばさの母親。このままでは済ませられない
と、女将と夏美をなじる。それを見ていただんななんちゅう母親
だ・・と。思わず怒るわたし。ここだけ見て今のこの状況だったら
怒るというのも仕方ないと思うよ。加賀美屋というその旅館を信じて
いたからこそ、我が子をまかせていたんだろうからね。食事から
遊び(観光)から託児からすべて任せられるこの旅館・・って
果てしなく大変・・・とは思うけれど。


 自分が子供の相手を出来なかったからだとか、子供がどんなに
淋しい気持を抱えていただとか、こんな事が起こりはしたけれど
連れ出してお祭りを見せてもらったことが我が子にとってどんなに
素晴らしい体験だったことかとか・・そんなことに思いが至るのは
まだまだ落ち着いてからの話・・なのでしょう。そんなことが
はじめから分かってる親だったら、つばさくんをこんな淋しい目に
あわせていないだろうし、分かってもしないくせに、怒りもしない
親だったら、これからさきも決して気づくことはないだろうと思う。
 大女将が「ひとは我が儘勝手なところがあるから成長していける」
と言う言葉を思い出す。今まで気づかなかったことに気づいていく
ことで新しい何かを得ることができるのだろう。


 どうしようもなく悲しくなった夏美は柾樹に電話をする。いまの
彼女と彼を結ぶ唯一のもの・・。


 のんきに元カノ(NHKナレーションでこんな言葉が出ようとは!)と
お食事中の柾樹くん。昨日脚から登場したときからあやしいとは
思ってたんだけどさ(笑)。まあ、これもここだけ見れば彼を責める
わけにはいきませんけどね。でも、自分の彼女が自分の実家で大変
なんだから唯一のコミュニケーションツールをもう少し大事にしても
いいんじゃない?そんな元カノの言葉におよよ〜なんて思ってるヒマが
あったらさあ〜〜(笑)。