撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

おめえさん次第だべ(どんど晴れ)

 物語が動き始める・・・。それは人が行動を起こすこと
心をあらわしていくこと・・・。


 柾樹がおじさん家族に向かってはっきり言う。旅館のことは
自分が帰ってきてからしっかり話し合いたいと。家族なんだから
しっかり話し合えば、きっといい答えが見つかる・・と。夏美の
セリフそのままだけれど、それは柾樹も確かにそうだと思った
から・・そう信じたいと思ったから・・に違いない。


 夏美は庭木の仕事を言いつけられる。女の仕事にしてはめずらしい
力仕事、仲居のすることではないことは確か。おかしいんじゃない?
という仲間の仲居。しごき始めたか!という仲居頭とシンイチ。


 仕事を教えてくれている庭師に「わたしっていじめられてるんで
すか?」直接きいちゃうところが夏美らしくて素敵(笑)。答えは
それは夏美次第だと・・。


 何かが意味を持つのも、価値を持つのも、そのひとの意識次第と
いうところが面白くも怖ろしくもある。ひとの気持次第で、この世界の
ものごとは宝の山にも、ゴミの山にも、すがたを変えるということか!


 この仕事に何の意味があるのか、どうしてこんなことをしなければ
ならないのか、そう考えることは必要ではあるけれど、悩んで身動きが
とれなくなるくらいなら、目の前のそのことだけを考えること、その
仕事をとにかく一生懸命にやることだけに集中するのもひとつの道だ。


 答えはその中から見つかる。泥だらけになっても、自分の今までの
やり方が通用しなくても・・。いつも笑顔でいられることばかりでは
ないけれど、きっと何かが見つかると信じている。


 イーハトーブについた夏美の家族をみながら、何故か、昔森昌子
小さい頃は鼻の穴に鉛筆つっこんだりするおちゃめな子供でした・・
なんていってたのをぼんやり思いだしてた。そしたら先生ってば
越冬つばめ」なんて唄ってるんだもの・・。森昌子・・役者やるには
歌手の印象強すぎ?かといってお母さんに唄って欲しくもないけどさ!
 ・・ききわけのないおんなですう〜〜なんて聴こえてきそうです(笑)。