撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

迷ったときは(芋たこなんきん)

 迷ったときはおもしろい方を選ぶことにしているの、単純でしょ?」
と笑うとうこさん。その話を聞いて、「それはあたりまえよね!」と
明るく言う町子さん。なんて鮮やかなおんなたち!


 その後ろに、どれだけの迷いと、努力と、決断を繰り返してきたの
だろう?
 「大変なのは当たり前よ。簡単に手に入るもので、おもしろいもの
なんかないもの」


 おもしろいほう・・・などと素敵に言い切ることはまだまだとても
できないけれど、決して忘れないようにしよう。リスクの少ない方が
おもしろい方ではない。自分が傷つかない方がおもしろい方ではない。
いつも、おもしろい顔をして素敵なことがやってくるわけではない。


 どちらを選んでも、楽に生きられるということはないのだ。


 何かに飛び込んだり、どこかから飛び出したりする決心も大切な
ことだが、その場所に居続ける決心をすることもまた同じように
重要なこともあるのだろう。何を選ぶにしても、選ぶのは自分自身。
自分で選んだものじゃなければ、責任なんか持てるわけない・・と
言っていた健次郎さんの言葉と繋がっていくのを感じる。