撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ほどける

 夜になるとこころがほどける・・というと、昼間は絡まってるの?
と笑われた。えっ?って思わず自分でもびっくりした。


 いつのまにか、「ほどける」と「とける」を勘違いしてたような・・
絡まってるのを通り越して、かたいかたい塊になって凍っていたような
そんな気がした。


 ひとつひとつを素直に眺めれば、何も問題はない。上手くいくことも
上手くいかないこともあるにはあるけれど、それですべてがどうにか
なってしまうわけでもない。目の前のことをひとつひとつこなしていけば
いつかきっと望む場所に到達することが出来るだろう。望み続けさえ
すれば・・・。


 心を揺さぶられて、かたく絡まっていた心のいとが緩んだような気分。
そうして見えてきたものは、大切なもの、愛しいひと。胸の中にある
暖かいもの。


 何度も何度も壁にぶち当たり、ぶざまなほどに泣き叫んで、それでも
もういちどなんとかやってみようと気を取り直して顔をあげて見つめる
先には、やはり捨てきれない愛しいものがある。理由をつけようがつけ
まいが、とにかく心がその方向を向いている限りは、そこを目指して
わたしはゆくのだろう。こころのままに・・素直な気持ちひとつで・・・。