撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

心配する(芋たこなんきん)

 晴子のようすがおかしいのに気づいて町子が「何かあったんですか」
と、尋ねる。何にもないよ..と言いながら涙ぐんでいる晴子。しかし
それ以上はきかない町子。


 自分がとっても苦しい時、なにかあったの?とか、大丈夫?とか
気づいてもらえると、それだけでちょっぴり気持ちが楽になる時が
ある。そのひとに特別何をして欲しいとか、すぐに実はね... って
しゃべったりするわけではないのだけれど、ちょっぴり嬉しい。


 その人から、優しいこころのかけらをもらったような気がする
からかなあ?お守りのようにそのかけらをだきしめてもう少し
頑張ってみようという気になる。


 町子のもとに、おとうちゃんと、おじいちゃんがあらわれる?
町子の顔がこどものように素の顔になってたのがふ〜んと思った。
藤山直美さんの様々な顔がいい。そう、人間って相手によって
こんなにいろんな顔を持ってるんだ、自然と変わるんだ..と気づかせて
くれる。倒れた町子を抱き起こすお父ちゃん。そしてその腕が
いつの間にか健次郎さんの腕に変わっている。気づいてくれたんだ、
町子の様子に..お父ちゃんの想いに...と、胸が熱くなる。心配して
守ってくれているのは、今の現実にそばにいるひとだけではないの
かもしれない...。