撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

自分で動かす歯車

 御贔屓の高校のラグビーの試合があったので観て来た。3年生は
引退したので、メンバーもかなり変わっているけれど、去年と
変わらずいい動きをしている。ちゃんと、伝わってるんだなあ..。
 何だか、歯車がきちんと噛み合って、きちんと動いているような
そんな安心感を覚えた。歯車...というと、何だか無機質な、非人間的
な響きがあるかもしれないが、きちんと止まらずに動かすこと、自分
たちが望む通りのスピードで動かすためには、細心の注意と、相当な
力が要るのではないかとこのごろ思う。スピードが知らないうちに
落ちないように、または、自分でコントロールできないスピードに
なって降り飛ばされてしまわないように...。


 清宮監督で常勝していた早稲田が、監督が変わった今年は負けた。
新監督が「いいチームでも勝てないこともある。申し訳ない..」と
語っているのをテレビで聞いた。監督だけではない。選手だけでも
ない。頂点を極めるのは、並み大抵のことではない。それを続ける
のはなおさら...。


 いい指導者がいい影響を与えるのは言うまでもない。だが、それだけでは
それだけの話。ラグビーをするのは選手たち。選手達自らが考え、行動し
伝えていかなければそれは実現できない。歯車を動かし始めた人が
いなくなってもきちんと回るようになって、初めて、伝統..とか実績..
とかいう言葉が使えるようになるのかも知れない。