撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

お金で買えないもの

 昨日は、生活に困った老人が、万引きなどの犯罪を起こしている
というニュースが流れていた。どうすればいいのか分からない..
誰にも話せず、淋しい...と。
 今日は、研修生として日本に来たはずの外国人が生活に困り
いくらかの賃金の多さにひかれてもっとあやしいブローカーの
手引きで職を移り、行き詰まり、犯罪を引き起こすということが
起こっている、と。


 お金に困って...という状況が、一見豊かに見える日本で広がって
いる。外国からの研修生を受け入れるのも、安い賃金で使える人材
の確保..という面が大きいらしい。


 国内ではディスカウントを求める消費者のため、日本以外、日本人
以外によってつくられた製品が氾濫している。食料自給率は40パー
セント。生活に困る人々。二極分解する考え方。広がる格差。


 お金で買えないものをどこかに忘れてきてはいないか?仕事への
誇りや、自分で作ったものへの愛着。身近なひとたちとの交流や
よそから来た人へのもてなしや思いやり。すべてがお金でまかなえる
ような気分になったかわりに、お金がないと何もできないという
社会にしてしまってはいないか?



 お金があれば、いろいろな楽しいことができたり、欲しいものが
買えたりはするけれど、淋しい人たちが、渦巻く街角で薄ら寒い心地に
なったりしないだろうか?本当に欲しいものは何だったのか?それは
お金で買えるものだったのだろうか?