撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

やさしいおしゃべり

 おしゃべりな男の人って嫌いじゃない。何も話してくれないひとより
随分助かる。それでもおしゃべりにも2種類。?それ以上?


 自分の話をするひとはよくいる。自慢話から説教まで、勝手に一人で
しゃべってくれる人。面白いのは一握り。あいのていれたり、共感したり
こっちが反応していることに気がついて、気を良くしてしゃべってくれれば
まだいいけれど、こっちが何か言おうが言うまいが、関係なくしゃべり
続けるんじゃない?って思ったらもうどうでもいいな。ましてや、同じ
話を他の人にもおんなじ調子でしゃべっていたり、再びいちからおなじ
話をされたりしたら・・・もういいですう・・ってもんでしょうか?


 話をするのは、ほんとにコミュニケーション。心を交わすことに他なら
ない。それが毎日のことでも、ただ一度のことでも・・。素敵な印象を
ずっと残す人もいれば、通り過ぎるだけの人もいる。話すたびに好きに
なるひともいれば、ただ繰り返すだけで飽きるひともいる。恋愛感情とは
違うけれど、触れたくもないひととはキスなんて出来ないように、話したく
もないひととは、ふたりきりになんてなりたくないのは確かでしょう。


 電話でも、直接でも、話している人が確かにそこにいることが感じられる
ひと、今現在のわたしに向き合っていてくれるのが感じられるおしゃべりが
いい。特別の話題がなくても、最新のニュースがあるわけでなくても、
ただ、そのキャッチボールそのものが楽しめるような時を忘れるおしゃべり
がいい。そして、そんなひととは多分・・合間の沈黙にすら、しあわせな
やさしいおしゃべりが続いているに違いない・・・。