撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ロマンチック!(芋たこなんきん)

 おかあさんが奄美の話をする。ハイビスカスの香る洗い髪。
音を立てて沈みそうな大きな夕日・・。おとうさんと、おかあ
さんの中には、その奄美で生まれた想いもあるのだ。


 お二人の金婚式のお祝いにつぎつぎとお祝いの人々が集まる。
見慣れた顔の中に、弦楽四重奏の演奏をプレゼントするために
お兄さんに頼まれた4人の楽士の顔が混じるのがなんとも言えず
おかしかった。健次郎さん曰く「昼下がりの情事じゃあるまいし・・」
言わずと知れた、オードリー・ヘップバーンの映画のことですね。
オードリーのお相手、ホテルのスイートルーム住まいをする、
世界規模のプレイボーイが呼ぶ、お抱え楽士たちのことですね。
彼と一緒に、酔っぱらったり、サウナに行ったりするのがおかしかった
よな。おりんさんのボーイフレンドがウイーンフィルのフルート奏者
というのも、なんとも素敵でした。ウイーンフィルだよ!


 奄美の夕日と花の記憶を語るおかあさんがとても可愛かった。その
地の記憶はいったいどんな思い出につながるのか・・。かくにの行方
とともに追いかけたいと思う。