撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

わからへん(芋たこなんきん)

 檻の中からこちらを見つめるライオンの瞳が脳裏に残る。もうすぐ
おらへんようになるから・・人間の為に檻に入れられたライオンが
人間の勝手で殺処分される、戦時中という時節・・・。


 神さんはなんでそんなことしはるんやろう・・と神様の手によるもの
と考えるにはあまりにも理不尽な世の中のかずかずの出来事。


 神に仕える先生は、潔い死・・そんな風に誉めてはいけません、けなし
てもいけません、という。ただ、世の中が、時節が悪いのです・・と。


 世の中の事柄に、良いことも悪いこともはじめから決まりきったもの
などない・・とは思う。しかしながら、人の心には感情がある。ひとの
命にはそのひとの人生がある。すべてをそのままに受け入れるそれだけ
では、何かと向き合っていることには足りない・・そんな気がする。