撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

よそでゆうたらあかんで(芋たこなんきん)

 どっちでもいいから、はよ終わってほしいわ・・戦争が終わる
ことを望むおとうちゃん。


 知り合いに戦地で会ったら、銃を向けられるか、よく分かりません。
子ひつじ幼稚園の先生。この当時、外国の人と知り合いがいるというのは
珍しいことだったに違いない。


 写真一枚残していなくなるのと、写真が一枚なくなるのと、どっちが
大変なことなんやろうか?おとうちゃんに、一番弟子や、と言わしめる
カンジのひとこと。


 梅原さんは、お父さんの自殺をきっかけに長崎に移ることになる。
友達3人で歌う、賛美歌の声がただそこだけ澄み渡る・・・。


 静かな静かな毎日に戦争がひっそりと影を落とす。幸せな家族、恵まれた
家庭にも、胸を痛める出来事は忍び込む。人が人と繋がっているかぎり、
他人事だからと、何も感じないということは決してない。戦争を始める
人は、守りたい家族がいないのだろうか、いろんな立場や国の友達がいない
のだろうか?家族が胸を痛めることに気づかないのだろうか?国と国とが
争って人が傷つけ合うくらいなら、そんなことが起こらないかわりに国の
名前がないほうがいいような気がするときがある。写真が幸せを残すように
国の名前は、ひとびとの喜びとともに語られるものであって欲しい。