撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

マイ ソリテア(Papa told me)

 一人でいると人間は早めに進化してしまうのかもしれない
 早く大人になるって意味じゃなく一歩先に踏み出してしまうこと
 心の中に自分一人の惑星を見つけ出してしまうこと


 遺伝子は二つの声を持ってるのかもしれない
 一つは太古からの群れなす生物としての声ここに留まれと言う声
 もう一つは見たこともない未来の存在へ進むしかないのだと言う声


 ひとりを楽しんでいる北原さん(未婚女性)が、考えること。一人っ子
知世ちゃん(明るい父子家庭)は、さらっと言います。


 せっかくのすてきなことをすてきじゃないことにしちゃう人って許せないの
 問題は想像力にあるのよね

 さみしいことだってすてきなことなんだってこと わたしには


 生きていれば、どんな生活にも淋しい瞬間もあれば苦しい部分もある。その
どれもに幸せな時間があるのと同じように・・・。昔からの当たり前の生き方
をすれば、間違いなく幸せになれるかのように、その生き方を親切にすすめる
ひとにたいして、小さな違和感を持っている人たちの考えかた・・・。


 ふと見ると、このお話、もう13年も前に書かれたものだった・・。人々の
考えは、進歩して柔軟になったとは思えないのに、幸せのかたちは、どんな
形でも隙間がある・・というその隙間ばかりが大きく目立って、昔からの
確かな形の方がなんとなく原始的なおおらかな力を少し弱めているような気が
するのは私の気のせいだろうか?

 ソリテア   1,a(指輪・耳輪などの)一つはめの宝石;一つ石(ダイヤモンド)
         b宝石を一つだけはめた指輪
        2,一人遊び;一人で遊べるトランプゲーム

Papa told me 1 (YOUNG YOUコミックス)

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