撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

子供の可能性

 昨日のこと、買い物の荷物がいっぱいあったので、玄関先に運び入れて
私は駐車場まで車を戻しに行った。帰ってくると、玄関に置いたはずの
荷物がきれいになくなっている。あれ、○○(次男の名前)運んでくれたの?
といいつつ部屋にはいっても、それらしきものがない!得意そうな次男、
全部なおした(片づけた)から・・だって。所定の位置を確認すると、
冷蔵庫行きはもちろんのこと、洗剤も、調味料もシャンプーもきれいに
納まっている・・びっくり!へ〜よく分かったねえ・・完璧!ありがと!
といいつつ、本当にびっくりしたのでした。


 いちいち教えなくても、覚える時期には覚えるんだ・・・。そういえば
このごろ、私のまわりをうろうろしているものなあ・・。彼なりに何か
興味があって、台所やリビングでうろうろしてるんだろう。


 早すぎても忘れるし、遅すぎると覚えにくい。ものごとを始めるのに
一番いい時期ってあるんだと思う。それと、本人が興味を持ったときに
自然な流れをつくること・・。逆にこの時期までにこれだけは癖をつけて
おいたほうがあとが楽・・とかいうのもあるんだろうなあ。


 親が思う以上の可能性を秘めていることもある。また、小さい頃と
全然違う方向で可能性をのばすこともある。こないだ、加藤登紀子さんが
子供を、親が「立派な人間にしなくっちゃ」なんていうのはちょっと
違う、こどもはもともと立派なものなんだから、それを損ねないように
大事に守ってやればいいんだ・・っていわれてたのが分かる気がする。


 ところで、民間(リクルートだったっけ?)から中学校の校長先生に
なったという方のことがテレビであってた。印象的だったのは、「批評
してる暇なんかありません。現場でとにかくやらなくては・・」という
ようなことをいわれたこと、自ら走り回っておられたこと、そして、
いろんなひととのネットワークがどんどん繋がっていっているような
こと(乙武くんが出てたよ!)。始めなければ始まらない。想いは
伝わる・・と。自殺なさった校長先生が、周りのみんなからは慕われ
尊敬されていたようだったのに、あんな残念な結果になってしまったことが
悲しい・・と思う。いじめ、いじめ、と騒がれているけれど、大人の
社会にこそ、一人を追いつめるような悪意が満ちあふれているのでは
ないのか?と考えさせられる。そして、せめて悪意や不安でなく、優しさや
安らぎの心を持って過ごすように努力したいと思っている。