撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

目覚めた時、みる顔(純情きらり)

 眠りについて、目覚める。目を閉じて、目を開ける。
当たり前に見えて、少しも当たり前でないこと。


 ああ、今日も新しい一日が始まる・・と思えること
 ああ、生きていたんだ・・と思えること


 目覚めたときに、自分を見つめてくれている人がいる
幸せ。目覚めたとき、愛しい人が隣で安らかな寝息を
たてている幸せ。


「命は空から来るような気がする・・」
そうつぶやいた桜子を照らす月の光のように、桜子と達彦を
美しい音楽がピアニッシモで包んでいるような気がした。
その音楽は、命が放つ光を感じる「幸せ」のように思えた。