撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

支えるひと(純情きらり)

 山長に薫子がやってきた。小説家の第一歩を踏み出して
いるらしい。このひとも、戦争をはさんで、どんな風に
なっているのか気になる人ではあったのだけど、なんか
自分としては触れたくなかったんですが・・・。案の定
・・というか、さらりと流されたというか・・・。
 薫子って、一般大衆を象徴しているのかな?なんて、
考えてしまう。健全で、生きることに忠実で、強い意志を
持っていそうで、でも、その思想に一貫性や責任感は
見あたらない。八州治さんと似ているようで、本当は
全く別ものだ。八州治は、人格をしっかりと持っている。

 
 まあ、ここでの薫子の役目は、桜子たちに、「夢を持って
いたこと」を思い出させることだったんでしょうね。


 桜子の作った曲を西園寺先生に見せに行く達彦。あの〜
野木山さんが間にはいると、必要以上に怪しいんですけど・・。
疑う桜子、プチかねさんでしたが、・・・かねさんが
なつかしいですう・・・。


 心優しい達彦さんを前にして、こんなこと考えなくても
いいのかもしれないけど、自分で演奏しなさい、と西園寺先生
に言われた桜子を達彦はどんな気持ちで見守っていくのだろう?
 冬吾を支える笛子と、桜子を応援する達彦をつい比べて
しまった私。笛子の苦悩は芸術が分からないことだったが、
達彦の場合、自分も音楽を志していた。作曲はともかく、
ピアノを演奏するということでいえば、私個人の感覚でいえば
桜子より、達彦のピアノのほうが上だったように思えたし・・。
(達彦が弾いていることになっているピアノの音色のほうが、
桜子のそれより、明らかに上手にきこえ、胸に響いていたわたし)
 達彦の心のなかはどうなのかな?まあ、自分で言い出したこと
だから、何か思ったって隠すでしょうけどね、達彦の性格上。
 個人的には、達彦さんのピアノが聴きたいな・・なんて。


 ってくらいで、たいした突っ込みどころはありません。
純情きらりが終わっちゃったら、毎日何書こうかなあ・・?
と、ぼんやり考えている私。まあ、田辺聖子さんは好きだし、
田辺聖子さんの作品にふれても、その中に出てくるお料理に
絡ませてもいいんだけど、なにより、突っ込みたくなってる
かもしれないしね、まあそれは始まってからのお楽しみかな!