撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

これ以上ないくらい幸せ(純情きらり)

 桜子のまっすぐな瞳が心に残る。若山さんのお姉さんを
じっとみつめていた瞳だ。なにも言わなかったけれど、幸せを
祈る瞳に見えた。


 達彦がかねの手紙を見てつぶやく。おふくろは自分のことを
あきらめていたんだろうな・・と。達彦は自分の書いた遺書を
思っただろうか?


 言わない優しさもあれば、言わない淋しさもある。あきらかに
する潔さもあればあきらかにする残酷さもある。


 選ぶのは難しい。どれが正しいなんて言えない。ただ、いつも
思うのは、すべてが幸せのためであって欲しい。自分だけの都合で
なく、それでも自分を犠牲にしたものでもなく、おだやかに流れる
その先が、幸せを目指していてほしいと思う。


 無礼講になりました・・と言われる宴会ははじめから無礼講モード
でしたね。キヨシのプロポーズを見る、達彦のホントに唖然とした
表情がキュートでした。しかし、秋山さんまでくるか?


 磯おばさんの結婚には意見が出そうですね。「妻の座」方向から
見ると特にね。でも、単純に考えると、磯さん、ひとりぼっちに
ならずに良かったね、相手もまた、和之もまた・・と思いました。
 和之しか子供がいなかったから、またその和之を磯が手放して
いたから、今めぐり会えた幸せなのかな・・とも思います。


 おじいちゃんは桜子のことをとても好きだったけど、それ以上に
なにより我が子マサさんのことが大好きだったんだなあと思います。
 桜子がマサのオルガンが欲しいと言ったとき、いったんは渋ったのが
その、娘の思い出を大切に持っていた気持ちが、よくわかります。


 しかし、この幸せ、満足感、安定感・・いったいなんなんでしょう?
達彦の落ち着きが、なんとも、ああ・・いっちゃったなあ・・という
感じでした。ひとのもの・・てか?
 それからすると、冬吾はなにがあっても変わらないですね。
感心するほどにただ、冬吾であって、笛子のだんなって思うのは、
笛子といちゃいちゃしてるときだけだものな・・・。
 ・・・いえ、別に深い意味があるわけじゃないんですが・・・。
 えっっ!!!達彦をだんなさまにして、冬吾を心の恋人にするのが
理想だって?それじゃ、桜子やっぱりうらやましがられの、憎まれ役
じゃないですか!!!!!