撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

私にはあんたがおる(純情きらり)

 今日はかねと桜子の場面に心なごむ。妹たね夫婦は、相変わらず
憎まれ役。姉さんのことを色気がないとか、もてないとか・・昔
からいってたんだろうな、かねさん気にしてるし・・。もっとも
塗り壁のだんなさんも、妹のだんなさんもビジュアル的には・・
たねも大きなこと言えないと思いますが・・。


 なんとなく、たねが地を出してきているような気がする。もう、
出ていくからね!なんて、ちょっとかねに甘えているような気も
したな。かねの病気のことは知っているんだろうか?かねも、
行くところあるの?なんていいながら、小さい頃からの妹を思い
ながら見ていたような気がした。


 気持ちがなかなか通わない妹をすこし淋しく思いながらも、桜子に
「私にはあんたがおるから・・」と寄り添うかね。素直にこころを
通わせることが出来る相手がいるというのは、幸せだ。実の身内と
違って、少しばかり気はつかうだろうけど・・実の妹や家族に
思いっきり我が儘言って、全てを投げ出してしまいたいと思うことも
時にはあるかもしれないけれど・・。それでも、桜子との良い関係の
ように、程良い緊張感を保ちながら毎日を過ごしているかねの様子が
伺えた。磯とかねの場面が出てきてうれしかったよ!


 昭和19年9月まで話は進む。繰り上げ卒業で、出征させられる
勇太郎が明日は出る。時代が勢いに流されて、物事の道理が通らなく
なっていく様が伺える。いよいよ戦争に飲み込まれていくのだろう。
 これくらい、ここまで、などという、理性的なことや、平和な時の
約束など、本当の戦争が動き出してしまえば、どうなるのか保証は
ないのだろう。だからこそ、この平和を守らなければ、安易に戦争への
道を許してはいけないと強く思う。


 晴れた8月の空を見上げながら、昭和20年、ひとびとはどんな
ことを考えていたのだろう・・と思いを馳せる。この、純情きらり
おかげで、この夏は、家族のことや、平和についてのことを、いつもの
年より考えているような気がする。