撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

武者震い

 今日は長男は高校見学の日。甘いなあと思いつつ、事前に頼まれたので
送ってやった。本来なら、バス1本で、30分ほどのところ。交通の便は
一番いいし、高校自体も文句ないし、あとは、彼の能力とのマッチングのみ
です、問題は。・・・とっても大きな問題・・・。


 校門まえで、あまりに知り合いがいないもんで怖じ気づいて周辺を
もう一回り。はっきり言って、あがってたようです。あんなにうろたえてた
彼を、久しぶりに見ました。そいでもって、日頃のふてぶてしさは、彼なりの
鎧だったのかなあ・・なんて思ってしまった。


 中身を充実させれば、鎧なんていらなくなるんだけどね。でも、この年に
なれば、傷つきやすい部分と強い部分がある程度わかってるから、物事を
どうやって受けとめるか考える余裕があるけれど、まだ何もできていない子供
にとっては、傷つくことそれ自体がたまらなくゆるせないんだろうな・・。
 

 まあ、自分で何かを感じていくでしょう。先に泣かれると、泣けなくなる
のと同じで、親が先回りすると、子供本人がいまいちやる気になれなくなる
よな・・と、ちょっぴり反省しているこの頃。いろいろ考えて、道を用意
して、覚悟もして、それでもこっちからそれを出しちゃダメなんだろうね。
子供が本当に望むものだけ、本当に必要なものだけ、いざというときに差し
出せばいいのだろう。さまざまな準備は、実は親の気持ちを落ち着けるため
であって、親の一番の仕事は、落ち着いていることと、帰ることの出来る場所
を確保しておくこと、だと思う。そのままの存在が肯定されること・・。


 なかなか難しいんですよ。一人の時は、落ち着いているんだけどね。
だからこそ、文章にするのも、ひとつの手段。