撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

西園寺先生(純情きらり)

 一週間ばかり前に、自分のブログをはじめから読み返した。自分で
書いておきながら、自分で忘れていることがいっぱいあって、びっくり
した。心の中で乗り越えたはずのことに悩んでたり、自分で自分の
意見に励まされたりして、なかなか楽しかったです。


 で、純情きらりで、最初に、この人一癖あって面白い!と思った
のが、この西園寺先生だったことに気づきました。桜子が、一生懸命
ピアノ弾いてる横で、アフタヌーンティよろしく紅茶のカップ持って
たりしてたものね。焦る桜子に、芸術とはなにか?、いえ、そんな押し
つけるのではなく、彼の芸術観や、美意識そのものをそこはかとなく
漂わせながら、彼女も自分で気づいて欲しいと見守っていたような
気がします。同じ音楽を愛するものとして・・・。


「戦争はいつか終わります。それまで希望を捨てないで下さい」


 彼もまた、悩みながらも、自分の生きる道を必死で探しながら
ここに立っているのだろう。それでも、音楽を愛する気持は止められ
ない。冬吾さんたちが絵を描くのと同じように・・。
 

 戦争という厳しい時代のなかで、どれだけ多くの人が、こんな思いを
するなら死んだほうがまし・・と思ったことか。きつさに負けて、自分
の心に嘘をついたり蓋をして見ない振りをしたことか。そして、あの
お国のためと疑わなかった少年達も、甘いお菓子も食べられなかった
のだろう。夢見ることすら許されなかった時代なのだもの・・。


 戦争がいつか終わるということすら考えられないこのときに、そう
みんなに言える西園寺先生を尊敬する。そして、肩の力を抜きながら、
それでも、自分の愛するものを胸の中に大事に持っている彼を敬愛する。
 桜子と先生の連弾は、、芸術を愛するこころ、平和を願うこころ
そんなものが温かく、力強く響いていたことと思う。とおる、そして
かずちゃんの嬉しそうな顔。きっとみんなにも伝わったんだよね!
 ・・・早く平和が訪れますように・・。
 そして、わたしたちは、この平和の大切さを忘れずにいたいと思う。