撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ホの字じゃないよ愛だよ(純情きらり)

 昨日見逃した分も含めて・・。


 磯さん、やっぱり周助さんに言いました。「あの子が絵を描くこと
を許してください。展覧会を見届けたら、二度と会いませんから」。


 和之を励ます磯。男だったら思った通りにやり遂げなさい、わたしは
あんたの絵が好きだ、と。母ということを明かせない苦しさは、ある
ものの、それは、磯の偽らざる真実。何もしらない和之にも、その
真実は伝わる。なんの関係もないが故に、より純粋に伝わる。


 周助と磯の会話をきいてしまったという桜子(よく聞いてるよね不思議と)
そんなつらい約束をせずに会いたくなったら会えばいい、と磯にいう。
 なんでかなあ?とてもやさしく聞こえたよ。逢えない覚悟をして、そんな
こと桜子に言われてもなんにもならないけど、それでも、桜子の言葉が、
ありがとう・・っていいたいほど優しく聞こえた。いいんだよ、っていう
磯さんの言葉も、なんの迷いも後悔もなく、和之くんのことを思う気持ち
だけが感じられた。


 磯さんに、絵を渡す和之。図らずも、実の母に、自分の一番大好きな絵を
託すことになる。「僕の絵を好きだってはじめて言われたから・・」。
 我が子の、大切なターニングポイントに、立ち会えたんだよね、磯さん。


 周助さんと磯さんの場面の磯さんが好きだ。複雑といえば、複雑で、
むずかしい間柄であるにも関わらず、ただ素直に向き合う磯さんが好きだ。
 ただ、愛し、覚悟を決めて愛する。磯さんの秘密は、そのまま、磯さんの
魅力となって記憶に残りそうだ。