撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

おもいで(吾輩は主婦である)

 昨日も今日も観たのに、ここに何も書けないでいた。昨日は竹下景子さんに
楽しませてもらった。やすこのあわてぶりも可愛かった。あのやすこが、なま
はげが可愛くみえるとは!それくらい愛着を持ってしまった自分がこわい。


 どのキャラクターも愛おしい。たまに録画で観るとき、だんなが横で
斉藤由貴太ったなあ!」なんて言おうものなら、「おまえはそんな表層的な
ことしか見えないのか?心貧しい可愛そうな奴だ。このばかものめが!」と
漱石の独り言のようにつぶやきそうな自分がいる。けさの純情きらりの笛子の
ように、「わたしはあなたの悪口いわれるのが一番いやなの!ゆるせんの!」
とでも言いそうな勢いだ。


 純きらと吾輩で、ずっとひきこもり状態のわたし。おまけに天気が悪い
ので、洗濯物を入れたり出したりしてるだけで一日が過ぎる。最低の初夏
だった。運動不足で、体調が悪い。全部、誰のせいでもなく、自分が好きで
やってるのは自覚しているのだが、あと3日間、名残惜しくて、淋しいので
吾輩のせいにしておこうと勝手にこんな事書いている。


 終わったら、外に出よう。新しい帽子を買おう。美味しいものも食べに
行こう。友達にも久しぶりに電話をしてみよう。そう、書きながらどうしてか
分からないけれど、涙が出てきてしまった。漱石は、あの大量の遺書を書き
ながら、いったい何を考えていたのだろう?あと3日ですべての遺書の中身が
分かるとは到底思えないけれど、いったい何を伝えたかったんだろう?
そうしてみどりは?いったいどこでどうしているのだろう?


 我を忘れて、自分の時間を失ってしまった主婦と、えんもゆかりもない
家族に不思議な愛情を抱いてしまった漱石。それは、そのまま、このドラマに
魅せられてしまったわたしのことだ・・・と思う。漱石との別れはそのまま、
このドラマとの別れだ・・と。


 終わるなら早く終わってしまえ、そうすればもとのわたしに戻れる・・・
そんな、不思議な気持ちになっている自分が少しこわい今日このごろ・・・。
・・・漱石が次に乗り移るのは、あなた?それともあなたの隣のあの人?
って感じですか?