撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

漫画「春の海へ」

 またもや、立ち読み。本屋さんごめんなさい。
林真理子原作、かれん作画、「春の海へ」を読んだ。ちょっとドキドキして、
こっそり・・。滅多に買わないというか、買う勇気ももってかえる勇気も
ないテーマの別冊ものだったのだけど、このお二人のお名前にひかれて
こっそり立ち読みしました。


 前半すごくロマンチックで、後半こうくるか!と思うくらい落とされた。
ある意味リアルかもしれないけど、所詮そうか、真理子さん、良妻賢母に
なっちゃったものね!という感じがしないでもない。まあ、原作読んでない
からここで決めつけるわけにはいきませんけど・・・。


 ただ、思ったのは、恋愛というものは、ほっておいていつまでも美しい
ままでいてくれるような生やさしいものではないということ。恋愛が
幻想にすぎないというのなら、その幻を見続けるためには、お互いの
絶えることのない努力と、幻を幻として愛し続けるほどの覚悟が必要だ
と、思う。なんのことだかよくわかりませんが・・・。


 わたしの好みとしては、田辺聖子さんのほうですね。そりゃもう、こんな
甘っちょろい主婦なんか出てきません。普通に見えて、実はとてつもなく
肝の据わった、ある意味おそろしいほどの悪女がいます。でも、出会いに
感謝して、引きずることもなく日常にもどる「女」が、とても、自然で、
清らかなほどに潔く、魅力的です。主婦に読ませたら危ないのは、むしろ
こっちのほうかもね!


真理子さんあんまし作品知らないのに、いきなり比べてしまってすみません!
田辺聖子さんは、大好きな、尊敬する、作家、なのでした。



不倫は家庭の常備薬 (講談社文庫) 苺をつぶしながら―新・私的生活 (講談社文庫) お目にかかれて満足です (上) (集英社文庫) お目にかかれて満足です (下) (集英社文庫)