撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

花火

ひとときの
かがやきと
言葉にならない
想いをのせて
消えるからこそ
美しい


そして
そのうつくしさは
おなじ想いをわかってくれるひとがいるからこそ
そこに存在するのだと思う


言葉にしないことのは
逢えないときの想い
繋がらなかった電話
消してしまった文字
すべて
実らなかった恋と同じほど
いや
過去にならないことがらにこそ
意味はあるのだと思う


遠く・・
闇に消えていく花火をみながら
それでも
生きていくこともまた美しいと思う
いつこの命が終わってもいいと思うことは
死んでもかまわないということではなく
生きていくということは
特別な
幸せなことだと思っているということ
自分だけで決められるような簡単なものではないことだと
気づき始めたこのごろだということ


ただ
生きていく以上
この美しさの一部でありたいと
つよく想う