撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

消えない魔法

蒲公英の綿毛
猫の背中
こでまりの花
よく似た爪の形


こぼれおちた八重桜
楠の若葉
少し柔らかい土の感触
ひんやりと冷たい指先


木立へと続く階段
足元を這う蟻
開ける坂道
正面から吹く風
少しはにかんだ笑顔


日々見つける
この世界の不思議


明日も逢いたいって思える
消えない魔法
いったいいつ魔法にかかったのかしら