撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

旅立ちの春

仕事でお世話になってた女性がアルバイトから正社員になるとのことで、
研修、そして配属のため、大阪へと旅立つ
本当に優秀な、そして気持ちのいいひとで、ステップアップは嬉しい
でも、福岡にいなくなるのは淋しいし、心細いことでもあって
今日、お別れを言っていたら本当に泣けてきた


やりたいこと書き出してみてくださいね
すぐにやりたいこと
ここ数カ月でやりたいこと
数年単位で目指して実現したいこと
そして
いつかは分からなくてもずっと夢みたいこと・・
それはやらなくちゃいけないことではなくて
自分が自分のためにしてあげることなんですよ


毎日の仕事にきりきり舞いして気持ちがザラザラしていた頃に
彼女がそんな風に言ってくれたことはとても胸に響いた
だからと言ってすぐさま計画的に着々と仕事ができるような私ではないけれど
なんのために忙しい思いをしているのか
どうしてこんなことをしているのか
それは自分が選んだことで、毎日をどんな気持ちで過ごすかも
自分の心次第でかなり変わるのだと改めて気づかせてもらった気がした
自分の仕事をきちんとこなしていくことで
ほかのひとに確実なフォローをしてくれるひとで
彼女にフォローしてもらうと自分も頑張らなきゃと背筋が伸びる気がするようなひと・・
そんな彼女がいなくなるのは正直本当に淋しい


最後にハグしてありがとうって言った
わたしが仕事を続けているのにはとりわけ何人かの大切なひとがいてくれたからだけど
あなたはそのひとりなんだよって
あなたはひとが気づかないところまで気づいてくれるから
あたらしいところでも人一倍気も使って仕事も大変かもしれないけど
自分を一番大切にしてやってからだに気をつけてねって


ビルのエレベーターに乗り込むときに少し泣けた
いっぱいのひとに気づかれないように下を向いてた
それでも想う
この歳になって別れるのが淋しいような大切な人に出会えたって幸せだ
きっと離れても忘れない
お互い忙しくてとても会えないだろうけれど
それでもどこかでつながっているって信じてればきっとまた会える


旅立ちの春
それはあたらしいことが始まるってこと
終わりが始まりのように
別れはまた出会いへと続いていくに違いない