撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

春の夜


炊き立てご飯に
作りたての熱々お味噌汁
魚の干物もいい加減の焼き色で
さあ、食卓に運んでいただくとしよう


と、そのとき携帯の着信音
「聞いて欲しい話があるんだけれど・・」
と、予告のあった悩み相談


思わず顔が引きつりそうになるところ
にっこり笑って
「五分後にもういちどかけてもらえるかしら?」
うんうん、せめてひとくちこの美味しい朝食を食べてから・・




とそのとき・・・
我にかえる



お風呂の中で眠ってた
あぶないあぶない



春の夜
すこし寒さのほどけてきた日
どうしてこんな夢をみたのか
お風呂の中で笑った


おやすみなさい