撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

また会おうな(カーネーション)

いよいよ激しくなる戦局
空襲・・
疎開・・


お正月に神戸の家に行った糸子
おばあちゃん、おじいちゃんとのやりとり


頭の中の記憶がきまぐれに行き交うおじいちゃんが
糸子を娘と間違えながらも善作の死は覚えているところが切ない
自分だって丁稚奉公だったものを娘婿になるまでに義父に引き上げてもらったのに
あんな気のええやつに甲斐性がないというだけでつらくあたってしまった・・と詫びる


別れ際、糸子が頭の中で「もいちどこのひとたちに会えるやろうか?」と考える
そんな想いを汲み取ったようにおばあちゃんが


あんたは生き延びや
そしてもいちど会いにきてな・・




約束ができる時代の幸せを想う
またねと
いつかといいつつそれを自分で作り出すことのできる幸せ
こんどこそはねと
逃しても次のチャンスを作り待ち設けることのできる幸せを想う



空襲・・やっと連れだした守るべきひとと逃げながら
お父ちゃんのお位牌と写真を忘れた!・・・と
しかしながら引き返さない糸子


生きるために・・
生きるために・・・


「運がよかったらまた会おや」
その糸子の言葉に
何が一番大切なのか瞬時に選ばなければ命もなくなる
そしてその判断の後さらに運を天に任せるしかなった時代の厳しさを想う