光と影
接戦を落とす(藤島大さんの言葉)ことの多かった筑波が
接戦に怖気づくことなく明治を倒した
後半途中からの風が筑波のために吹いているかのような試合の流れ
いや、何度も訪れるチャンスをものにできていないのは筑波もなのだが
そのことを気に病む姿よりドンマイドンマイと励まし合う仲間たちの姿の方が目に入る
歴史をつくっていく若者たちの勢いを感じる
勝利を無邪気に、はしゃいでいると言ってもいいほど喜んでいる彼らが眩しかった
昼間のラグビー放映がひとつもなく
午後8時から、午後10時から、午後11時半から・・というJスポーツのプログラム
10時から12時の筑波対明治を観て寝る準備に入るつもりが
じゃあね、おやすみ!といいながら御親切にチャンネルを変えてくれたダンナ様のおかげで
赤黒のジャージを見逃せない状況になってしまった
番組終了25時半・・・
結果の分かってる試合なんて面白くないけれど
ラグビーだけは特別
観てみなければ本当の試合の面白さは分からない
想像していたことを全く覆されたり、決めつけることを戒められたりすることもあるのだから
結果と簡単な経過を知ってみる試合
息もつかせぬ接戦で勝った試合はドキドキが少なくて少し胸が楽
負けたチームがとてつもなくいいプレイをしているのを観るのは切ない
ああ
未来が分かる能力なんて持ってなくてよかった!って思えるほどに
勝敗は光と影
どちらもがあるからこそ、その画は際立って美しい
胸を張って笑顔を作って挨拶をしたあと
泣いているチームメイトを何人も片手で抱き寄せて慰めていたキャプテンが
自分の中に溜まってくる想いをこらえきれないように口元を結んで
ロッカールームに入っていく姿が最後に焼きついた