撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

明るく輝く月

仕事場を出て、ふと見上げると空に月
あたりは闇に沈み、水墨画のような暗めの空に
ただそれだけが「色」と「輝き」をはなって・・・



帰り道、行き先の遥か遠くに月
それにしても明るく輝く
降りてくる飛行機から見えるほど明るく照らされた看板にも
先を急ぐ車のライトにも負けないほど


車から降りてもういちど空を見上げる
車の窓からは見えなくなるほど高くのぼった月
モノトーンだった空はいつの間にか
その月の光でスクリーンに映し出されたように
透けるような青さを浮かべて月をのせている


空を見上げるのと同じくらい
月を眺めるのが好きな理由がわかった
太陽はみんなを照らしているけれど
月はなぜか・・
自分のために輝いてくれているように思えるから・・・