撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

あなたが大好きよ(おひさま)

自分の家へふたりの子どもを連れて帰る陽子
だいたい分かるから・・となにも言わずに受け容れる丸山の母


「えこひいきでもいいと思います
 えこひいきするべきだと思います」
甘やかすのではない
人生の中でどうしても!というときはある


だれもがこの時期つらいことを持っている
だれにも言わずに隠し持っているひとも・・
でも
そのつらさに耐えられるかどうか
そのつらさの中でも本当の自分を見失わずにいられるかどうかは
そのひとの奥底の強さにあると思う



愛された記憶はひとを健やかにつよくする
それがほんのひとときであっても
自分のことを本当に心配して心から愛してもらった記憶があれば
ひとはそれで心を満たすことができる
泣きたいときに抱きとめてくれる胸があるということはなんて幸せなのだろう!
そして
それをしなやかな強さに変えてひとを思いやれることができるのだ
本当の優しさは強さなくしてありえない



「一郎君のお姉さん大丈夫だったんですね
 良かった!」


ただ心からそう言える
この3日間がどれだけ彼女のこころを救ったことかと思う