撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

恋する乙女たち(おひさま)

「なんで泣くかいねえ、だから女はもう〜!」


どうして一緒に泣けちゃうんだろう
あまりに唐突であまりにめちゃくちゃなのに
真ん中に入った育子が
自らはなにも恋していないのに
すべてを分かるようにふたりの橋渡しをしてくれているから
だからこのあまりに純粋で儚い恋に酔えるのだ
真知子になにも悪くないのに「ひどい」と言われても
驚くこともせずに「ごめんなさい」と一緒に泣く陽子も
恋を知らなかったときならそんなことはできなかっただろう
たとえそれが恋と呼べるかどうかわからないほどに淡いものであっても
ひとを好きになる感情はきっと人の心を汲み取る感情を連れて来てくれる


それとも・・・
恋は知らなくても
こんなに友情を育める3人だからこそ
ちょっとした心の動きを一生の美しい恋の想い出にできるのかもしれない
いや
この恋は
人生の一時期にだけ許される薄い砂糖菓子のような美しいものなのだろう


フランスのケーキでアフタヌーンティーって感じもまた素敵(笑)