撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ざっと10年

日曜日の朝から予感はあったのだ
このまま寝ていたほうが自分のためにはいいこと
しかしながら自分の健康を慮るよりも大切なことも時にはある
まさにこの間はそんな日だった
そしてそうしたことはなにも後悔はない


でも・・やっぱりきちゃいましたぁ〜
月曜日にだるくて
火曜日には咳が出てマスクして仕事して
今日はせっかくのお休み病院に行きました
ついでに前回の貧血もそのままだったので
抗生物質と風邪薬と鉄剤ともらって帰宅
病院で渡された体温計で37度3分あったのにショックを受け
それでもそれなりに家事をして(衣替えしなきゃ明日着るものがない!)
夕方ようやくひと眠りして少し復調
今日はもうすぐ寝る予定
続きは明日!


それでも久しぶりに病院にいったら
父を訪問看護してくださっていた看護師さんがいらして
子どもさんも大きくなったでしょ?
何年になりますか?ああ来年で10年ですか・・
と、しばし懐かしい会話
ホスピスがある病院で、がんを告知するかどうか
かなりシビアに意見を交わして
結果うちは告知はせずに最期まで家で看取ることを決めたけれど・・
父のことを考えることによって
自分がどう死ぬか、ひいてはどう生きるかを
考えさせてもらうことになったような気がする
自分が病気になったときは
自分の病気のことは全部知りたいなと思う
不安でたまらなくもなることだろうけれど
心許せる何人かの友人たちとこの病院の先生たちに囲まれて
最期までできる範囲の楽しみ方ができればいいなと思う
何件かの病院にかかったけれど
この病院は他の病院の一種独特の病院の匂いではなく
生活する匂いに近い匂いがしていたことがいまでも思い出される



「百万回生きたねこ」
実はこの本、とある絵本展で抽選にあたり好きな絵本一冊選んでいいですよ
といわれて当時はやってたこれを選んだという経緯でうちにもある
そのときはそんなに心に響かなかった
ところが数年前に読んだ時には涙があふれてたまらなかった
そう・・
愛をしらなかったわけではないけれど
生きること、死ぬことを、この絵本を手に入れた当時は
まだ考えてもいなかったからだろうと思う
また数年経って読むと今度はどんな気持ちになるのだろう


ざっと10年
10年ごとの感情を記憶するようになるなんて
ずいぶんながいこと生きてきたんだな・・と思う
そう、感謝することにしよう
当たり前の毎日に・・・普通どおりの健康に・・・