撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

眠れない夜

この頃とみに年をとってしまったと思う我が家の犬が
昨日、本当に体調が悪かった
昼間長男がどうもおかしいのに気付き
まるで熱射病にでもかかったのではないかという状態の犬(かれ)に
ふたりしばらくつききりで様子をみていた
夕方かえってきたダンナもまたしばらくともに過ごす
夜になってその場所にいないのであわてて探すと
庭へまわり、次男の寝る部屋の窓際の敷石の上に場所をとっていた
寝る前にそこでしばし次男も犬(かれ)と過ごす
深夜、バイトから帰ってきた長男
「○○(犬)大丈夫?」の第一声
さっきわざわざ石の上に登ってあそこで寝てたよというと安堵していた
それからしばらく、寝つけず居間にいくと次男の部屋に続く襖が少し開いていた
まだ起きていた長男に犬(かれ)に会いに行ったのか?と聞くといなかった・・と
おやおや、また場所替えをしたのか・・と思いつつ床に着く


いつの間にか眠っていたがどうも眠りが浅い
何度も寝がえりを打ち、夢うつつでいる
ふと涙があふれる
どうしてだか泣けてくる
庭に向かって小さく犬(かれ)の名前を呼ぶ
どこにも影は見えない
どこからかくぐもった鳴き声がする
かれの名前を呼ぶ
違った
白い影が庭のある部分をめぐるように動く
どうやら猫のようだった
しばらく小さな声で鳴きながら庭を歩きいつのまにかどこへともなく消えていった



眠れない夜ももうじき明けていくのだろうか・・・
この胸騒ぎがただの思い過ごしであってほしいと願う