撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

生命(いのち)の匂い(ゲゲゲの女房)

藍子ちゃん誕生
風呂敷包みを(片手で!)放り投げながら喜ぶ茂の姿は
そのたまらない喜びを感じさせて嬉しかった
その気持ちはあきこおねえさんにも十分伝わった様子
昨日、今日と、いろいろな人がお祝いにきてくれたけれど
そのどのひとも明るい笑顔になっているのが嬉しい
あのお兄さん夫婦ですら、今回は笑えてしまうくらい
イタチだってちょっと可愛く見えてしまうくらい
それもこれも、きっと赤ちゃんの笑顔のおかげ



「いのちの匂いだ・・」
茂にとって腕をなくしたことは強烈なこと
しかしそれは失ったものの大きさが大きかった分
生き続けられたことで得たのもも大きかったことだろう
それはまた茂が苦しみながら得てきたものに違いないのだけれど


それでも
生きていることは素晴らしい
赤ちゃんが見る者に幸せな気分をくれるのは
「いのちの匂い」を持っているからなんだ
その匂いを感じることのできる茂は生きていくことの中の
大切なことがしっかりわかっているひとのように思われる


その匂いを感じられる人間であり続けたいと思う