撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

帰りましょ(ゲゲゲの女房)

帰る場所をつくるのは女であり女房であり母
それは何より生きていくことを最優先する
そして時には男にとってプライドをなくすことは命をなくすことに等しいと知っている


「帰りましょ
 おなかすきましたね」
その言葉をかける布美枝に大きな母の存在をみた
なにか決心をしたような・・・


狐の小判だ・・・
そんな特技があるのなら困ることなんかないよね
普通の言葉を当たり前に言ってしまえば許せないことを
なんとかふたりの言葉で交わすのも夫婦の覚悟をしたからゆえ
茂に謝ってもらったって仕方がないもの
自分で決めたと覚悟してなんとかやっていくしかない


「世間は忘れても
 その道具はすべて覚えてるんです」


音松さんにとっても紙芝居の道具はある意味ずっとそばにいた女房のようだ
布美枝にとって、それを手放させることは忍びないこと
しかしながら本物の女房は女房であるだけでなく
ときに友人で、戦友で、なによりひとりの人間だ
滅んでいくかそうでないかは
心に新しい芽を芽吹かせる存在があるかどうか・・
そんな気もする