撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

詩人なんやけんね!

 昨日は次男のラグビーのクラブチームの飲み会だった。新人戦が一応終わったので、一区切り、お疲れ様会。今回ちょっと趣向を変えて中洲(なんとなくときめく響き?・笑)の某レストランにて。中学生のラガーマンが主役なので、ビュッフェ形式、食べ負けることは覚悟の上だったのだけれど、刺身の舟盛りが出てきたときに、大人が目撃する前にその残骸だけになったのにはさすがに驚き・・。「えっ?刺身あったの?」「ええ・・さっき出たけど、一瞬で子供たちが・・」「子供たちならしょうがないね・・」などという会話を交わしつつ・・。


 でも、ラグビーの打ち上げで久しぶり?初めて?ワインまで飲めたのには幹事としてひそかに満足している私。今度はあそこでお母さんたちの飲み会してもいいじゃん?なんて思ったりして・・(笑)。


 いろいろしゃべっているうちに、とあるコーチが言われた話。
「僕の高校の後輩(男)がですね、うちのクラブのホームページのnadeshiko(という名前では書いてないけど)さんの文章読んで、あの方は詩人ですか?って聞くんですよ。なんか、想像が暴走してしまわないように、いや、ただのおばさんやけんって言っておきましたから・・」


 そうです・・ただのおばさんです・・・っていいつつ、別にそこまで現実に戻さなくてもいいじゃないですか、詩人が美人って決まってるわけでもないし・・いや、でもなんか風に吹き飛ばされそうな印象とか・・そりゃ、ちょっとやそっとの風で飛んだりもしませんしねえ・・などなど、そのあたりでかなり受けて、笑わせてもらって・・。
 あの?いちおう、その詩人っていうお話の前半部分は褒め言葉と受け取ってもよろしいんでしょうか?はい、それはもちろん・・・なんて・・(笑)。


 なんとなくさ、ワイン飲みながらだからできる会話だよね・・なんて、いつものグラウンドでの話題とは違う会話ができることを楽しんだりして・・。


 それにしても、言葉は不思議。楽しい言葉を使うと楽しい気分になれる。それがたとえ、照れにしても、ぶっきらぼうな言い方や偽悪的な言い回しをされると、本来、悪意のない人だとわかっていても、心の余裕のない時にはそんなひととは会話を避けたくなる。話の内容はいつもいいことばかりでないにしても、その言葉が、吐き捨てられたのか、投げつけられたのか、と、手渡されたのか、大事に置かれたのか、とでは、大きな違いが出ると思う。


 母に言われたことがある。「捨て台詞なんて下品なことは決してしないように」。今にして思うと、それは食べ物を粗末にしないように・・ということと同じくらい、根本的なことかもしれない。


 シェフにはなれなくても、おいしいものを大事に食べたり、食べ物を大事に扱うことができるように、詩人などにはなれなくても、言葉の大切さを忘れることなく、精一杯の誠実さで使うことができる人間でありたい・・などと改めて考えたりしている。