撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

太平洋を巡る(ウェルかめ)

 酔っ払ったお父さんを迎えにきたお母さんが帰るよといいながら、はい!とお父さん
の方に背中を向けてしゃがんだのが最高だったな。えっ?おんぶするつもり?
無理だとは思うけど、なんだかできそうな気もする。きっと今まで何度もおんぶ
してきたんだろう。もちろん、心で・・・。


 女は、娘に生れ、恋人になり、妻に、母親になる。お母さん・・と書いたけれど、
羽田美智子演ずる加代さん、波美とウミガメの話をしていた時とは全然表情が変わる
のがとても印象的だった。それと、お父さんが引退するって言った時の波美ちゃんも。
 わああぁぁ・・・娘がお父さんにとって最高の恋人ってちょっとわかっちゃったよ
あんなふうにはなかなか言えない。もっともあんなふうに言える父娘関係もそうそうない
とは思うけど・・(笑)。


 あのじいちゃんみたいな、関西芸人みたいな男の子はいったいどんなふうに育って
いくのだろう。いやな奴だなあ・・・って思ってるよね、波美ちゃん。でもそういうのに
限ってなかなかつながりが切れなかったりするんだよね。昨日見たのでは病院の先生の
お孫さんの女の子が出色。でも、「お父さんのことじまんしたかっただけじゃない!」
発言に、絶対なんかあったんだね、おとうさん・・ってうちの長男が言ったとたんに
あのエピソードだったもんで、わかりやすいねえ・・と大笑いでした。そうそう
「だから子供って嫌いなのよ」発言はうちの長男もよく言ってました(笑)。君も4歳の
男の子・・ということは子供なのだよとは言わずに笑ってましたけどね、当時は。


 ウミガメはここから世界へと旅立ち、太平洋を巡る・・というのはもしかしたら
今まで知らなかったことかも・・。なんだかびっくり・・感動してしまった。おりしも
サモア地震と、その影響の津波の知らせ。そうか・・・海は、世界につながっているんだ・・
と、大人になって初めて、なんだか意識させてもらったような気分でした。