撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ゆとり

 朝から今日は雨。少し起きるのに時間がかかった長男はいつも乗る電車に間に合うか
間に合わないか微妙なところ。ダメもとで、いつもよりもう一つ先の駅におくっていく。
最悪いつもの線の次の電車、運がよければ、もうひとつ、経由の違う電車のちょっと
早めに着くやつに乗れるかも・・と。なんとか乗れて、課外にも間に合いそうで安堵
する。


 さあ、次は次男を起こして・・と思うと、瞼が腫れて痛いので病院に連れて行って
くれ・・と。えええっ!今日は私も仕事があるのだけれど・・といいつつ、何とか
予定を午後にずらし、朝一番に眼科に連れて行き、学校に送り込んで今帰宅、やっと
朝ごはんを食べ終えてほっとした母なのでした(笑)。


 眼科の壁に、ちょっとしゃれた絵が掛けてあった。ふと見ると「アトリエブラヴォ」の
表示。去年の秋に、行った知り合いのひとのコンサートで一緒に演奏してくれてた
団体の、絵画・造形部門だわと、思い出す。あのときに、聞いた演奏もなかなか感動もの
だったけれど、この絵もまたいい。病院の壁にさりげなく掛けてあってもまたセンスを
感じさせる、すっきりとおしゃれな、そして素朴で温かい絵だった。


 ゆとりっていいな。どんな場所にも自分の選んだちょっとしたものを飾るその心のゆとり。
次男は前から片目だけ視力がいまひとつ弱いのだけれど(なぜかこれは私と同じ)
今日はコンタクトレンズを勧められた。この子にあんな面倒くさいことができる
かしら?と思わないでもないけれど、試してみたそうな次男の顔を見ると、それもまた
ゆとりのひとつになるのかもしれない・・とも考える。できないかも・・とやめるより
やってみる方が先に進んだ時に得るものは大きいだろう。何がきっかけになるか
分からない。


 そんな気分にさせてくれた一枚の絵。さあ、わたしもそろそろ次の仕事にかかって、
すこしだけゆとりのある一日をめざしてみることにするか!