撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

献立・七変化

 ミネストローネ風野菜スープを作ったのが昨日のこと。これと、あと
は、何か買って夕飯にしてね・・と仕事にでかけようとしたのだけれど
ダンナは急にもしかしたら夜遅くなるかもしれないというし、子供たち
には何も持たせていないし・・。どうしよう?このままだと一番に帰っ
てきた次男が容赦なく全部食べてしまうかも・・?と思い、急きょパス
タをいれてボリュームアップをはかることにした。私が帰ってくるまで
これで何とかもたせといてね、帰りになにかもうひと品買ってくるから
・・ということで・・。


 ところが・・入れたパスタが想像以上に水分を吸い、膨れ上がり
めっちゃやわらかくなり、大不評・・おまけに少々食べてもまたパスタ
が膨張して、何ともむなしく残ってしまったのでした。それでも今日の
朝食に食べさせたけどね・・チーズかけるとおいしいよ!とか言って。


 で、自分でも食べたけれど、もう少し残ったこのスープ。スープとは
呼べないほどに水気のなくなったお粥状の食べ物・・。味はいいんです
よ(笑)。トマト味で、角切りベーコンのうまみも加わって・・。でも
このままじゃもう食べたくないよなあ・・さすがの私もまた明日の朝食
にするのも飽きるだろうしなあ・・と。


 で、考えついたのが「いっそソースとして使う」


 豚肩ロースを小麦粉つけてカリカリに焼いて、茄子とかぼちゃの焼い
たものをつけあわせにして、件のスープはトマトの水煮を増量して
味を整え、スイートコーンで食感に変化をつけ、あえてかけずに別の
お皿にいれて「試してみて」とそれでもしっかり四等分してノルマに
して、食卓に出してみました。


 ええ〜!昨日のあれ、また出てきたよ〜という顔の家族たちですが
食べ始めると「意外に合う〜!昨日と違う〜!」と大好評。昨日は
拒否した次男など、今日はもうトマトソースないの?と聞くほど。父と
母の分を半分ずつ子供たちに分け与えたのでした。


 母のもくろみに見事はまってしまい、料理の変身ぶりにおどろく子供
たちを見るのは何とも快感を味わうひと時でした。残り物なしの食卓、
在庫がきれいさっぱりなくなる野菜室、最後の最後まで使い切った
調味料たち・・などなどは主婦の密かなる達成感であり、素人料理人
なりのプライドをくすぐってくれるのでありました。いい気分!
と、笑いが止まらない母でした。我ながら変なやつ(笑)。