撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

火がついた!?

 高校ラグビー準々決勝、国学院久我山対東福岡。ただいま観終わり
ました(テレビで・笑)。


 うう・・興奮したわ。楽しかった。最初から久我山のホンキが
伝わってきた。前半、5点リードされて終わった東福岡。いつもと
変わらない猿楽キャプテンの笑顔がこれまた印象的。でもほんとに
ヒガシ負ける気がしない。ふと思う。かなりの接戦、大変な試合では
あるけれど、福岡県の決勝もこれくらい大変な試合だったのよね。
あの時からくらべると、ヒガシの面々、なんだかすごく余裕がある。
なんだかとてもチームとして自信をつけてきたみたい。峻のSOは
なんとも正解だったんじゃない?なんて思ってしまう。


 後半開始、前半とは明らかに違うヒガシの動き。思わず思う。
「ついに火が点いたぞ!」花園という大舞台で、最高な相手に次々と
出会って・・・。本気の試合を重ねる中で、最高の経験を共有して、
信頼を深めていく・・・。


 後半半ばまで、ほんとうにどちらが勝つか分からないゲームでは
あった。ヒガシが負けるとは思わなかったのも事実なのだけれど、もし
なにかがあってどちらに転んだとしてもそれはそれ、有かななんて・・
ただ、この試合を乗り越えることができればヒガシは大きく成長する
だろうな・・と、それだけ思っていた。


 観終わって・・いい試合だったな。よかったな・・って思う。選手
たちは、どんな気持ちなんだろう?もちろん、勝利をだれもが望んで
目指して頑張っていることは確かだけれど・・。もし負けた時に・・


 負けるぐらいだったらはじめからこんなきつい思いしなければよかっ
った!って思ってしまうのか、こんなにすべてをかけて戦って、なんて
楽しかった(楽しいだけじゃないことはわかってるけど)って思える
のか・・それはとても大きな違いだと思う。


 勝ち続けることなんてできないし、勝っている人だって楽しいこと
ばかりがあるわけではないし、それでも勝つのと負けるのでは大きな
違いがあるし・・。負けた時に、負け惜しみでも、自分の心をごまかす
のでもなく、純粋に「それでも楽しかった」っていえるためには、
どんな生き方をしていけばいいのだろう・・と考える。


 「楽しむ」ことは得意だと思っていたけれど、その楽しみ方の質は
様々で・・。本当に自分の中から湧き上がるものを大切にしながら
その湧き上がるものをきちんと見つけ出しながら、もっと深いところで
もっとすべてを掬いあげながら・・それでも・・楽しい・・といえる
ような生き方をしていければと思ってしまう。


 ひたむきに走り、ボールを追う若者を見ながら、そんなことを大人
になってしまっているはずの私のほうが教えてもらっている。