撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

出会いは・・・

 体調をこわしていた先週一週間。子供相手の仕事なのでうつすと
いけないので裏方に徹して表にはでていなかった。というわけで
久しぶりに顔を合わせる子供たち。なにがどうというわけではないの
だけれど・・・。


 「元気になったか?」
 いつもはあまり視線を合わせない男の子が、仕事をしている私の
正面に立って声をかけてくれた。
 「うん、ありがと」
 さりげない彼にさりげなく答えながら、涙が出てきそうなほど嬉し
かった。
 「もう大丈夫?」と聞いてくれたのは、私と同じ病気「マイコプラズ
マ肺炎」で11月に入院してしまってたという女の子。いつものくる
くるおめめとかわいい笑顔で覗き込んで心配してくれてた。「うん
もう大丈夫だよ、心配掛けてごめんね」というとにっこり笑っていつも
のように自分の場所へもどっていった。
 いつもこちらからこんにちわの視線を送ると、横目でそれを受けなが
ら何食わぬ顔で自分の席へ直行する男の子が、今日は私のいることを
確かめるように笑顔を送ってくれた。いつになく自分から話しかけて
くれた・・ような気がした(笑)。


 私を悩ませるこどもたち。でも・・私に元気をくれるこどもたち。
わたしなんかいてもいなくても・・と思ってしまう日々もあるのだけ
れど、それはいなくなってしまったときにわかるんだろうな。私が
いないことをちょっぴり感じてくれたこどもが、わたしがいることを
ちょっぴり意味づけてくれる。わたしが帰る場所をこどもたちはそこに
感じさせてくれていた・・・それがとてもうれしかった。


 何もできなくて・・と、自信を失っていたけれど、そんなこと言って
るわけにはいかないんだろうな・・もう。そう・・もう、この子供たち
と私は出会ってしまったのだから。出会ったからには、最善のことを
する・・。そう、すべての出会いが幸せのためだと思えるように・・。