撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

それぞれの想いを抱えて泣く(SCANDAL)

 さきちゃんがママをかばったのが印象的。「女には友達最優先させな
きゃいけないことがあるんだから!」
 男はそれと知らずに友人最優先させて恋人を泣かしたりする。女は
最優先させたいことはほかにあっても、ここは女友達させなきゃまずい
って頭で考えて泣く泣く駆けつけたりする。でも・・こんなふうに・・
本当の友達のことっていうのは・・・男も女も関係なく、いてもたって
もいられないものだ。そんな友人ができるまで・・さきちゃんみたいに
女の子にはそれなりに辛い修行がいるのかもしれない。


 三日月を見上げる女たち。


 みんなで涙を流したって、みんなそっくり同じ気持ちでいるわけでは
ないかもしれない。それでも、自分の心の中にある、おんなじような
欠片が、おんなじように震えて涙を流したくなるんだ。思いっきり泣い
たあとには、潤む満月よりも、細い三日月が似合うような気がした。
心の中のそれくらいだけ、隣にいる同性の仲間たちと心通わせている
ような気がする。三日月に載せるものはそれぞれちがうとしても・・。


 いま思い出した。ずっと逢っていない女友達の夢をみた。彼女の肩を
抱いたその細さがとても生々しく掌に残っている。電話をかけてみよう
と、思う。